大々的にテレビやネット広告で宣伝していたau PAYの20%還元キャンペーンでしたが、開始2週間で早くも不安の声が続々と…
au PAYの20%還元キャンペーン(誰でも!毎週10億円もらえる!キャンペーン」の第3週目が始まる数日前にも関わらず、ポイント還元の条件が変更されました。
今回はどのような変更があったのか、誰のための変更なのか、どんなメリットがあるのかを考えてみました。
au PAYの20%還元キャンペーンはすぐ終わる!10億が即日で消える
今回、2月10日から始まっているau PAYの20%還元キャンペーン(誰でも!毎週10億円もらえる!キャンペーン)ですが、キャンペーン名にある通り、1週間に10億円までしか還元しません。
その代わりに、キャンペーン期間は7週間と設定しており、今までのキャンペーンよりも長めになっています。
しかし、過去のスマホ決済キャンペーンに参加した方なら分かるように、PayPayの100億円あげちゃうキャンペーンでは100億円がおよそ10日間で還元が終わっています。
つまり、10億円という還元額で1週間を賄うのは到底不可能に近いと分かるでしょう。
なぜ毎週10億円の還元上限なの?
au PAYを提供するKDDIは、au IDごとにキャンペーン期間を通して、最大70,000円分のポイント還元上限を設けています。
その上で、キャンペーン期間を3つのステージに分け、各ステージでau IDごとにポイント還元上限を設定しています。
ステージ (対象期間) | ポイント還元上限 |
---|---|
ステージ1:3週間 2020年2月10日(月)〜2020年3月1日(日) | 30,000ポイント |
ステージ2:3週間 2020年3月2日(月)〜2020年3月22日(日) | 30,000ポイント |
ステージ3:1週間 2020年3月23日(月)〜2020年3月29日(日) | 10,000ポイント |
このように、一定期間ごとにポイント還元上限を設けることで、毎週10億円でもキャンペーンを長く実施し、新しい利用者を獲得できると考えたのでしょう。
au PAYの甘い見積もり
過去に実施されたPayPayの100億円あげちゃうキャンペーンは、転売ヤーが家電量販店でSwitchやiPadなどを買い占めることで、あっという間にキャンペーンが終わりました。
残念ながら、今回のau PAYのキャンペーンでも、同じように転売ヤーによる買い占めが起き、キャンペーンが開始してすぐに1週間の還元上限の10億円に達してしまいました。
- 2月10日〜2月16日
- 2月11日に終了(開始2日目)
- 2月17日〜2月23日
- 2月17日に終了(再開1日目)
このような状況になることは、PayPayのキャンペーンから容易に想定できました。
PayPayの場合、単純計算で「10億円/日」(=100億円÷10日間)となります。
つまり、au PAYが毎週10億円を用意していたとしても、1日で終了する可能性は非常に高かったのです。
au PAY20%還元で相次ぐ条件変更
その結果、キャンペーン実施中であるのにも関わらず、キャンペーンの条件変更が2度も行なわれました。
これにより、転売ヤーをはじめ、au PAYの利用者から不安の声があがっています。
2/17から適用!ポイント還元対象の制限
au PAYは2月3日から郵便局でも使えるようになりました。
郵便局には換金性の高い「切手」や「ゆうパック」が販売されており、au PAYで20%還元で購入しようとする転売ヤーの標的となったのです。
そのため、今回のau PAY 20%還元キャンペーンでは郵便局での支払いは、ポイント還元の対象外としました。
さらに、1週間のポイント還元総額が10億円に達すると判断された場合、該当日の17時までにアプリで通知することで、当日23:59で途中終了できるようにしました。
このことから、第1週目の1日目はポイント還元総額の10億円には届かないものの、7〜8割は還元していたのかもしれません。
そのため、毎週2日間実施し続けると、確実に10億円から足が出てしまうので、当日中に終了できるようにしたのでしょう。
2/24から適用!ポイント還元上限の制限
これまで説明したように、転売ヤーによる複数のau IDを利用した買い占めによって、多くの人はau PAYを利用する前にキャンペーンが終了していたと思います。
その状況を抑制するために、1日あたりにキャンペーンで還元されるポイントは「最大6,000ポイント/au ID」となりました。
つまり、1日で得られるキャンペーンによる還元ポイントが少なくなり、1日の支払い金額が30,000円までキャンペーン還元の対象となります。
ですから、30,000円以上の買い物をしても、支払い金額の20%分が還元されるのではなく、6,000ポイントまでしか還元されないのです。
還元条件の変更は誰のため?
今回の変更により、キャンペーンが再開した即日で10億円がなくなることは回避できる可能性が高くなりました。
キャンペーン期間が長くなることで、au PAY利用者が少しは多くなるのではないでしょうか。
とはいえ、毎週月曜日に10億円がリセットされるため、平日の5日間でポイント還元上限の10億円に到達してしまうでしょう。
つまり、一般的な会社員の方は相変わらずau PAYの20%還元キャンペーンの恩恵は得られないでしょう。
キャンペーンが早く終わってしまうとしても、一般的な会社員にとっては、休日の土曜日(日曜日)に10億円をリセットする方が嬉しいのではないでしょうか。
そう考えると、今回の変更はau PAYの認知度を高めるためということで、KDDIが一番メリットがあるように感じてしまいます。
もちろん、私たちau PAY利用者もキャンペーン期間が伸びれば使える機会が増えるのでメリットはありますが。
まだまだau PAYの20%還元キャンペーンは続きますので、今後の動向に注目しましょう!
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